フランダースの犬

「フランダースの犬」はあまりにも有名な童話です。
しかし、「フランダースの犬」という題名は、知っているけど、どんな内容だったのか?
少年と犬の話で最後は、死んでしまう悲しい話だろうくらいの知識しか持っていなかったのです。
息子たちが幼い頃、テレビのアニメで放送されていた記憶がうっすらと残っています。
荷車をひく少年と犬、そして、教会のなかで横たわって死んでいる少年と犬。
あまりにも悲しい話なのですが、少年の顔が輝いていたような気がするし、犬の嬉しそうな顔が印象的でした。
「フランダースの犬」を改めて、どんな話だったかと興味が湧いて読んでみました。
なんどか、涙があふれて、その悲しい、切ない話に引き込まれてしまいました。
絵本ですから、情景がより鮮明でした。
「フランダースの犬」のあらすじは、
荷車を引かされて、それだけのために飼われていた犬は、空腹と疲れで倒れてしまい、
捨てられてしまうという話の導入から悲惨な感じでした。
死にかけていた犬を助けるのが、主人公の少年ネルロとダースじいさん。
犬はパトラッシュという名づけられました。
人間を信頼できるようになった犬は、やはり幸せです。
そして、ネルロは、貧困と迫害が続くなか、必死に耐えて生きようとするわけです。
やさしくて、大好きなダースじいさんが亡くなり、ネルロはパトラッシュだけになっていきます。
ともだちの女の子アロアは、父親の金持ちとしての身勝手さから貧乏なネルロと会うことを嫌い、
遠ざけられてしまいました。
絵をかくことが大好きなネルロは、大聖堂にあるルーベンスの2枚の絵画がみたかったのですが、
お金をださないと見ることができませんでした。
ネルロは、ルーベンスのような画家になるのが夢でした。
ネルロとパトラッシュは、あたたかい友情と愛情で結ばれていました。
少年と犬の結びつきと比べて、人間同士の関係の醜さ、残酷さが際立つ物語になっています。
人間がその非を認めた時は、既に少年と犬は死んでしまった後。
「フランダースの犬」では、少年と犬のあたたかな友情をえがきながら、人間に対して、その貧しさで人を差別し、 金持ちに対して何も言えず、助けることもしない人たちや社会に抗議したかったのではないかという「解説」。
そんな読み方もできるんですね。わたしは、少年と犬との一途な思いにただ、泣けてしかたありませんでした。
そして、人と犬の間に通い合うものに感動し、信じる気持ちが強まりました。
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