黒ラブのジョイ | 高安犬物語

高安犬物語

高安犬物語 (ランダムハウス講談社文庫 と 1-1 戸川幸夫動物文学セレクション 1)

「高安犬物語」戸川幸夫著 
昭和29年度直木賞を受賞した作品。
「日本最初の本格的動物文学」といわれています。

そんな紹介に興味を持って、「高安犬物語」を手に取りました。
すごい古本なので、字が細かくてやっとの思いで読みました

読みづらさがあったのですが、日本犬の話がおもしろくて、 ぐんぐんと引き込まれてしまいました。

「山形地方にただ一匹純血を保つ高安犬の、密林で大熊と格闘する烈しい性格や、飼い主である荒くれ猟師を 慕う強い愛情を描いた感動的な名作」

高安犬(こうやすいぬ)は、「中型の日本犬といっても、紀州犬やアイヌ犬のようにスマートな、女性的なのと 異なって、犬張子を思わせるガッチリとした体つきの戦闘的な狩猟犬(マタギイヌ)」だった。

高安犬の「チン」を飼っているマタギの吉を探し求めて、ようやく出会うことができる。
なかなか気持ちが通じず、高安犬をなんとかして、守りたいということをわかってもらえるまで通い続ける。

高安犬に魅せられた人々の物語には、普通には考えられない世界がありました。
愛犬家なのでしょうが、それだけでは言い表せないようなすさまじい執念でしょうか。

犬と人間の関係についての深さと広さを考えさせられてしまいました。
骨太な犬のお話でした。